オートリカバリーとオートヒーリングの違いを教えてください
困っていた内容
EC2 インスタンスを使った環境を利用しています。オートリカバリーとオートヒーリングという言葉を知りましたが、よくわからないので違いを教えてください。
どう違うの?
オートリカバリー(Auto Recovery)は既存インスタンスの CloudWatch メトリクス監視(アラーム)をトリガーとする EC2 インスタンスの自動復旧の仕組みです。
オートヒーリング(Auto Healing)は AutoScaling グループで設定したステータスチェック失敗時に、異常のある EC2 インスタンスを削除し、新しいインスタンスを起動して、常に一定数の EC2 インスタンスを維持する構成です。
それぞれの設定の仕方について説明します。
オートリカバリーの設定方法
CloudWatch アラームでAmazon CloudWatch アラームへの復旧アクションの追加に記載された条件を満たす EC2 インスタンスを対象とし、メトリクス StatusCheckFailed_System
(0: 正常、1: AWS 基盤側の障害)が 1 の時に EC2 アクションの「復旧」を実行するように設定してください。
この設定を行うことで、障害が発生した EC2 インスタンスは停止され、新しい仮想サーバーホストの EC2 インスタンスで自動的に起動します。
この操作はインスタンスの [停止] → [起動] 操作を実行するのと同等です。
オートヒーリングの構成方法
Auto Scaling グループで希望する容量・最小・最大をすべて同じ台数に設定してください。
たとえば、これらの設定値を 3 とすると、常に 3 台の EC2 インスタンスが維持されます。障害が発生したインスタンスは削除され、新しいインスタンスが自動的に作成されます。
Auto Scaling グループではリソースの負荷や使用率に合わせて EC2 インスタンスの台数を増減し、コスト削減ができます。オートヒーリング構成ではこのメリットがなくなりますが、ライセンス等で使用する EC2 インスタンスを常に一定数にしたいといった要望に応えられます。